yukofebの日記

個人的な技術メモ。

アダルトVRエキスポ2016 レポート

2016/08/27(土)にアダルトVRエキスポ2016に行ってきました。
adult-vr.jp

そもそもどの様な趣旨のイベントかというと、

・アダルトVRの魅力を伝える場
・アダルトVRクリエイター達の発表と交流の場
・日本のVR産業の成長と発展に寄与する場

アダルトVRエキスポはVRという革新的な技術でセックスとオナニーの概念を変えていくことをポリシーとする日本アダルトVR推進機構によって主催されています。
アダルトVRの衝撃をまずはあなたも体験してください。

ということらしいです。

イベントに参加した理由

もともとアダルト業界に興味があるのですが、 最近流行りのVRとアダルトをテーマとしたイベントが開催されると知りここぞとばかりに応募!

前回は人気すぎて入場希望者が殺到、急遽中止となったといういわくつきのイベントらしいです。

今回は混乱防止のためチケットは抽選制へ変更、そして2回にわたる会場変更と、なかなかの混乱っぷりでございました。
応募総数はなんと1,500超!チケット当選してよかった…!

出展について

当日もらった資料を見ると、今回は19団体が出展した模様。
セックス擬似体験やオナニー補助ツール、ネタ系ゲームまでよりどりみどりでした。
詳細は8/27アダルトVRエキスポ・8/28アダルトVRナイト ~真夏のアダルトVRウィーク到来! – アダルトVRエキスポ2016出展者情報(出展内容更新) - VR18でどうぞ。

実際に見に行った展示

さて、ここからは実際に見て体験した展示について書いていきます。
全部の展示を見れなかったのが残念です!

PORNOS

バイノーラル音声作品をVRする

そもそもバイノーラル録音の定義を知らなかったのでWikipedia先生に聞いてみる。

バイノーラル録音バイノーラルろくおん、 英語: Binaural recording)とはステレオ録音方式の一つで、人間の頭部の音響効果を再現するダミー・ヘッドやシミュレータなどを利用して、鼓膜に届く状態で音を記録することで、ステレオ・ヘッドフォンやステレオ・イヤフォン等で聴取すると、あたかもその場に居合わせたかのような臨場感を再現できる、という方式である。

外部から左右の耳に届く音波だけでなく、それらが体内で反射した音波も合わせて録音することで、よりリアルな臨場感ある音声を記録できるということらしい。

さて、この出展物のタイトル名は「友達の姉ちゃん」。
椅子に座ってHMD(ヘッドマウントディスプレイ)とマイクを付けると、二次元の女性がすぐ横に現れ喋りかけてくれる。
(より臨場感を出すために、スタッフの人が映像に合わせてシリコン製おっぱいを肩に押し付けてくれる)
その後、女性が足元に移動し、フェラが始まるという感じ。
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※ 感想
HMDを付けた瞬間、女の子の部屋に瞬間移動した様に感じた。すごい!
2次元ということもあり今回は背景もアニメーションだったが、これが3次元だったらもっと臨場感あふれるものになると思われる。
おっぱいを押し付けてくれるという演出は、HMDで見る映像とあまり位置感覚があっていなかったので、リアル感が薄くあまりグッとこなかった。。
また、フェラの場面では本当に女の子が自分の足元にいる様に感じ、没入感が高かった。
フェラされるってこういう感じなのかーと思ってしまったほどw
ただ、その場面で女の子の頭に触ろうとしたところ、自分の手は映像には反映されずその点は残念。。
(自分の手を映像に反映するようにもできるらしいが、今回はしていなかったらしい)

nula株式会社

今回のテーマは「オナティクス」です。 「オナホ」x「振動ハプティクス」の高次元での融合です。 オナホのための初の本格アクセサリです。 これに合わせて、革新的な振動アクチュエータを開発しました。

ONASISというオナホツール。
オナホに付けて振動させるというものなんですが、その振動が接続した動画の音声とシンクロするというのが特徴でしょうか。
ONASIS自体をオナホに直接貼り付ける様になっているので、貼り付けさえできればどの様な形状なオナホでも利用できるとのこと。
つなげる映像はなんでもいいらしいので、好きな動画で楽しめるのがウリ。
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※感想
実際に動いているところを触ってみたんですが、確かに映像の動きや声に合わせて振動していた。結構動きも激しい。
性行為の振動を実際に反映するという試みは面白いなと思った。
が、果たして本当にこれで臨場感が得られるかどうかはよく分からないので、実際に試してみたいところ。
あとこれだと女性用にも同じ様に応用できるのがいいかも。
ちなみにラズパイ使ってました。私もなんか作りたいなー。

ワークマン

CustomMaid3D2 with Chu-B Lip - カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip
http://kisskiss.tv/cm3d2/chublip/sysimg/top_visual_1600.jpg

「カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip」 ご好評頂いております「カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip」のデモを行います。 Viveを使ってキャラクターカスタマイズとおさわり、自社開発ワイヤレスオナホール「Chu-B Lip」デバイスを使ってバーチャルSEX(の雰囲気)を体験頂けます。

ここでは2つのツールを展示してました。
1つ目は「カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip」。
HMDに加えて、特殊なガジェットを利用して、女の子の髪やおっぱいを触ったり、スカートめくりができます。夢が広がる!
2つ目は「Chu-B Lip」。
オナホへの挿入動作と映像がシンクロして、擬似セックスが楽しめるようになっています。
ガジェットにはボタンがついていて、これを押すと映像で男性側が発射し女の子もそれに応じた反応を見せるというギミック。

※感想
「カスタムメイド3D2 with Chu-B Lip」の方は、操作するガジェットが特徴的でした。
(お玉の掬う箇所に穴を開けた様な形状で、なんとなく近未来感あり)
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ボタンが幾つか付いているので、将来複雑な操作をさせたいときでもそれを利用できるのではと想像しました。
ただ、VRだと対象に直接手で触りたい気がするので、ガジェット越しでしか女の子を触れないのはちょっと残念。。
とはいえガジェット越しでもおっぱいの感触は感じられるので楽しめました。
「Chu-B Lip」はオナホと動画が連動しているので、臨場感があります。
画質がちょっと平面的だったのでそこはもう少しリアルにしてほしいかな。。
体験では騎乗位の1パターンしかなかったので、他にどの様なパターンがあるか見てみたい。
(オナホの傾きによって体位が変わるとかあるんだろうか。。)

JCC

この夏日本全国のVR夢見る紳士の視線と右手(とスマホ)を虜にしたなないちゃんを、PCVRでフルスペック体験。なないちゃんの本気をどうぞ。

ベッドの上にはオナホが埋め込まれている上半身だけのダッチワイフ(ビニール製)。
HMDをつけると目の前のダッチワイフがリアルな女の子(なないちゃん)に早変わりするという素敵体験ができます。
実際の動きに合わせてなないちゃんが声を出したり動いたりします。

※感想
個人的にはこれが一番良かった!
ダッチワイフの向きを変えるとなないちゃんもそれに応じて体位を変えるので、没入感がかなりある。
私も実際に体験してみたけど、本当に女の子を抱いている感じがあってびっくり。
(男性の腰の動かし方が分からないので、きっとへっぴり腰になっていたに違いない…^^;)
やる前は正直空気嫁をなめてましたが、見事に裏切られました。素晴らしい。

全体の感想

VRは思ったよりもリアルだった

恥ずかしながら今回VR初体験だったんですが、やる前は所詮3D的な感じでしょーと思ってました。
が、実際にHMDをつけて音声をかぶせてみると、案外没入できることが分かりました。
ダッチワイフなど連動させるツールを工夫すればかなりリアルに近づけることができそう。

HMD重い!暑い!

私が女性だったからというのもあるかもしれないんですが、とにかくHMDが重い!
ちょっと体験してみる程度だったらいいけど、実用化した時にこれだとずっと付けているのはつらい気がする。(多分集中できない)
あと、形状上目元が圧迫されるのでかなり暑い。汗だく。夏はきついと思う。
今後改善されるのではという期待を込めて。。

基本的に映像は2次元が多い

今回、出てくる女の子は2次元ばかりだった。
(あ、でも今回見れなかった展示でAV女優さんが出演したものがあったとか。それ見てみたかった!)
3次元で連動させるのは2次元よりもハードルが高いのかもしれないですが、2次元では萌えない人もいると思うので、そこはなんとかしたいところ。
個人的にはやっぱり3次元がいいです!

女性の参加者が結構いた

女性参加者はあまりいないだろうなと思っていたんですが、思っていたよりも多かったです。
もちろん取材のために来ている感じの女性もいたんですが、私の様に趣味で参加している雰囲気の方もちらほら見受けられました。
案外女性もこういったイベントに注目しているのかもしれないと思った一日でした。

女性のためのアダルトVR

さて、現在のアダルト業界のメインターゲットは男性なので、女性向けの需要を汲み取り切れていない印象があります。
女性のアダルトサービスに対する需要はあるけど、「女性がアダルトサービスを利用するのは恥ずかしい」という社会的通念から、なかなか市場が広がらない状況かと思います。
Webコミックサイトでの女性向けアダルト漫画のラインナップの多さ、昨今の女性向けAVの人気などをみると、みんな気になっているけど男性の様におおっぴらには手を出しにくい状況なのかと)

さて、これらを踏まえてVRを女性向けに展開できるのかという話。
結論から言うと、現時点ではかなり試行錯誤しないと難しい気がします。

誤解を恐れずに言うと、性行為において女性は基本的に受け身となります。
そうなると、VRでも相手には積極的に動いてほしいけども、現状でできることを見てみるとまだまだ難易度は高いように思います。
(VRで生成した対象を「やる」ことはできても「やられる」ことは難易度が高い)
少し前から流行っているスマホ恋愛シミュレーション的なものや単なるオナニー補助的なものをVRで実現することはできても、その先の性行為を含めたものを作りたい場合はいかに現実の性行為と近づけるかという試行錯誤が必要かなーと思います。
(実際の性行為の流れを追うためにどのような器具や演出が必要か、肌の接触などリアリティを高めるためにどの様な工夫をするか、など)

でもそこを乗り越えると結構広まりそうな気がします。
性風俗と違って家でこっそりできるから、他人に知られて恥ずかしいということもないだろうし。
あとHMDもっと安くなってほしい!まだまだ価格高いですね。。